外科室 [ちょっとした泉鏡花評]

泉鏡花の作品を読んだ。
仕事初めはなかなか体がなれなくて、長い物を読み書きするのが大変なので、ここは短編で。

外科室 (『外科室・海城発電 他五篇』等に収録)岩波書店
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これから胸の手術をしようという患者は、気高い貴婦人。手術に必要な麻酔を、毅然として断る。麻酔薬には、寝ている間にうわごとを言うという噂があるのだが、彼女は今まさに胸に大きな秘密を抱えており、それを言うわけにはいかない。死んでもいいから麻酔なしで切ってくれと言う。
騒然とする外科室で、医師だけは不思議な冷静さで彼女の希望を受け止める。麻酔をかけずに胸にメスを入れ……あぁっ。そして、たらりん…あっ。いや〜〜。この辺で、意識が遠のいていってしまう私であった。眩暈がしてしまう。
緊張感漲る手術。医師と患者の世界を作り出すその行為、その瞬間、二人の間には何者も割り込むことはできないのである。そこには永遠がある。

秘する思いについて。

曝露話になど、そそられるものはない。そんなの、単に踊らされるだけだ。つまらぬ。くだらぬ。愛は秘するが華だ。胸のうちを赤裸々に語られるよりも、身を切るような想いをあえて閉じ込め、一切を縫合してしまう方に、私はより一層の興奮を誘われる。

kotaniriko

2004-01-08 00:54:32 | Permalink | コメント(3) |



■ 鏡花
なるほど、コメントってこうやって使うんですね。rjのメッセージとよく似てる。何だか、薔薇の名前さんの真似ばかりしてるみたいで、申し訳ありません。

自分のbbsにブックマークのお願いを書いたのですが、それってやっぱり変ですよね。で、こちらに書かせてもらいます。もし、差し支えなかったらweblogの方のブックマークに「単なる通りすがり」と書かせてもらってかまいませんでしょうか。
Abraxas (2004-01-08 23:02:27)

■ ps
あわてて、投稿ボタンを押してしまいました。鏡花、僕も大好きです。最後の文いいですね。「恋い死なん 後の煙にそれと知れ ついにもらさぬ胸の思いを」ですか。そんな恋愛見聞きしなくなりましたね。
Abraxas (2004-01-08 23:15:03)

■ Unknown
#コメント
おはなさんもrjに似てるって言ってました。やっぱり?
ここの使い方は、初めての方には分かりにくいかもしれませんね。でも、記事に直接コメントを加えられるところはとっても便利♪

#ブックマーク
もちろん、どうぞどうぞ!

#鏡花
いいですよね〜。私は読んでいるとよく眩暈を起こすのですが、それがまたどこか気持ちよいです。(危ない...)
内に秘めた想いってのが好きでしてね、えぇ。最近はそういうのあんまり流行らないですよね(^^;;
木谷梨子@管理 (2004-01-08 23:57:10)

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