古株扱い [フレックス社員、危機一髪]

 また一人、会社を辞めることになった。ここの部署は、どう見ても人の入れ替わりが激しい。そう言っても、彼女が辞める理由は会社にあるのではない。寿退社である。辞めるってったっておめでたい話だ。せっかく手間暇かけて結婚するからには、もとをとるためにも、ちゃんとお幸せになって頂きたいものである。
 結婚すると、会社から補助金を受け取ることができるそうだ。それを聞いて私が考えたことは、おそらく、書くまでもないのだろう。でも書く。
 私も誰かと適当に結婚して、
 お金もらって、
 即離婚させてほしい!!


 また、変な法律番組を見たものだから、「離婚すると慰謝料がとれるのか、ふむふむ」と、中途半端に学んでしまった。金。私が思うに、人生、金がすべてではない。すべてでは。ただ、お金で解決できることはあまりにも多い。

 だがしかし、私では意図的にやっているのがばれてしまう。一種の結婚詐欺として、訴えられそうである。普段から、男性にそういう意味での興味はないということを、公言しすぎた。初めから別れる気ありありではなぁ……。こんなことなら、日頃から演技しておくのだった。というか、そういう記事ではないのに。話がどんどんずれていくのであった。

 こうして、最初からいるメンバーも残り少なくなった。いつの間にか、私のあとに新しく入ったパート・アルバイトさんばかりになって、淋しい眺めである。あとで入った人は、のびのびと楽しそうに働く。あまりこう、のしかかる責任のようなものを感じていないように見える。
 いつ入社か聞かれて去年だと答えたら、「じゃあ、古株ですね」と言われた。ふ、ふるかぶ。ぷるぷる。顔では笑っても、内心、ショックだった。自分の中では、一年やって、やっと一セット、という感じ。いまだに、毎日どぎまぎしながら仕事しているのに。もうフレッシュじゃいられなくなったのか。

 この、古株という言葉は、聞き覚えがある。フラッシュバック。過去、飲食店でホール係をしていた頃だった。仕事もだいたい覚えて半年目に入った頃、常務に「古株のおまえたちがしっかりしないと」と言われた。その「おまえたち」には、私もばっちり含まれていたのだった。
 それはそれは驚いた。当時は仕事をするということ自体になれていなかったし、まだ若かったから、古株扱いには、今よりもっとびっくりおめめみひらき状態になった。
 何を不安に思うかって、将来である。このくらいで古株扱いされるのでは、この会社では何年も勤めおおせる人はいるのだろうかと……。こんなに頼りない自分が……、と不安に思う。しかし、働いて半年〜一年も経てば、世間一般的には「古株」と考えるものなのだろう。ぐはぁ。

 どっちもフツーに言われたのだが、面と向かって古株と呼ばれて、嬉しい人っているのでしょうか……?

kotaniriko

2004-10-25 00:45:36 | Permalink | コメント(0) |



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