恥ずかしいと思うこと [アルバイト社員、危機一髪]

 そう、職場でストレスの原因になってしまうことの一つに、「恥ずかしい」と感じるポイントが人とずれていること、「恥ずかしい」と思うことの回数が人よりも多いことが挙げられる。夜に酒を飲みながらだと平気な話でも、昼陽射しの中だと私は途端にできなくなってしまう。恋愛のこと、下ネタはまあ分からないでもないだろうが、それ以外でも恥ずかしくて顔色がトマトになってしまうことは多い。そして、私が恥ずかしいと思うことの大半が、他人にとってはなんでもないことらしい。おそらく、このblogを読んでいても、何を騒いでいるのか分からないという人も多いだろう。
 好きな男性のタイプを聞かれて、どうしてそんなに恥ずかしいのか。好きな芸能人の名前を声に出して言えないなんて、どうしてか。出産、妊娠の話を昼休みにすることの、一体どの辺が悪いのか。そして、汗でシャツが透けることに対して、一体どれだけ恐怖心を抱いているのか。すべて、私にとっては切実な悩みだ。やめてやめてやめて〜、と心の中で叫ぶ。パニックに近い精神状態を、必死で静める。子供なら慌ててもいいだろうけど、いい加減、大人なんだから、と。
 それが、何でもない人にとっては、「?」でしかない。好きな芸能人の名前なんて、往来でだって言えるだろう。暑くて汗をかいて、それで透けてしまったとしても、「そんなの、別にしょうがないじゃん」としか思わないだろう。でも、だからこそ、私にとってはそれが逃げ出したいほど恥ずかしいことなのだ。恥ずかしい恥ずかしい、やめてやめて、という気持ちが許容量を超えると、大袈裟かもしれないが、痛みさえ伴う。
 悪気がなく、無邪気に大声で話せる人たちの中に混じって過ごしている時間を、正直、苦痛に感じることもある。

 だからといって、性格を改善したいかというと、答えはNo! 恥じらいなんて、もしかしたら、放っておけばうっかりなくしてしまうかもしれないもの。わざわざ捨てなくたっていいじゃないか。せっかく持っているものなんだから!
 ……そういう考え方をする自分がいることで、随分救われているのだけど、そう思えない時は辛い。ときどき、会社から脱走したいくらい恥ずかしい!

 ただ、おそらくは、そんな理由で脱走することのほうが恥ずかしい。

木谷梨子

2005-09-18 22:05:51 | Permalink | コメント(0) |



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